ネットマネー2017年8月号96ページに記載の高千穂交易の売買単位に誤りがありました。
正しくは「100株」です。お詫びして訂正いたします。


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5限目「土信田雅之」超奥義アリ!なるほどThe信・用・取・引最終回 逆張り大国・日本は需給悪化中!?

東日本大震災、世界的財政不安、超円高加速と波乱含みの2011年相場。信用取引のデータから振り返ると、日本人の“ゴリ押し逆張り”体質があらためて判明…。

2011年も残り少なくなってきましたが、今回はここまでの相場の動きを信用取引にまつわる指標を使って駆け足で振り返ってみます。

年初は、中東・北アフリカの政情不安がくすぶりつつも、世界的な経済成長期待から日経平均株価は2月17日にザラバで年初来高値(1万891円)をつけました。ちょうどこの日、米国FOMC(連邦公開市場委員会)議事録で経済成長率の見通しが上方修正されるなど、ムードは楽観的でした。そのため、相場が軟調となった2月後半は、押し目を拾う動きで信用買い残が増え続けました。

そして、3月11日にあの大震災が発生しますが、実は当時の買い残のピークは震災のあった3月第2週でした。翌週には株価の下落に伴い、1週間で買い残が約25%減少、一気に残高の整理が進みました。その後は3カ月余りもみ合い相場が続いたため、下値の底堅さから買い残が徐々に回復していきました。

6月下旬から7月上旬は、日経平均が1万200円台までトントン拍子に回復。買い残は減少し、信用評価損益率も改善しました。これは、利益確定売りが出たためと思われます。

夏本番の8月にかけては相場が再び軟調に転じました。年初に楽観視されていた世界的な景気見通しも雲行きが怪しくなってきましたが、買い残は増え続けており、下落局面で買い向かっていたと考えられます。

一連の動きを見ると、買い残の金額水準は昨年の平均買い残金の額(一番上のグラフ内の黄緑色の横線)を上回る場面もあり、極端に少ないわけでもなければ多いともいえない微妙な状況でした。ただし、8月に入って信用倍率が約1年ぶりの3倍超となっており、売り残が増えず需給のバランスが悪くなったものとみられます。

評価損益率も震災時よりも悪化しました。つまり、需給面から見ると、相場が戻す過程では戻り待ち売りに押され、下落が続くと下げが加速しやすい可能性があり、あまりいい買い残の増加ではないといえます。

また、買い残の増減は相場と反対の動きをしているように見えます。実際に投資部門別売買動向を見ると、信用取引を多く利用する個人は、外国人が買い越しのときに売り越し、逆に外国人が買い越しのときに売り越す傾向にありました。市場の売買シェアの半分以上を占める外国人の動向が相場の方向性を決めるケースが多い中、個人はそれに対し逆張りスタンスであるとみることができますね。


土信田雅之どしだ・まさゆき
松井証券マーケットアナリスト

新光証券(現・みずほ証券)を経て、現職。日本テクニカルアナリスト協会会員。信用取引のことなら、ルールやトレード術はもちろん、最新のトレンド、個人投資家の生の声まで、超マニアックに知識を網羅する。中国への留学経験もあり、中国の最新事情や株式市場の動向にも詳しい。歴史が大好きで、三国志やお城の話は語りだしたら止まらない。

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この記事は「WEBネットマネー2011年11月号」に掲載されたものです。


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