コンニチマネー

拝啓Mr.マネー第16回 中原圭介(アセットベストパートナーズ 代表取締役)

「経済って難しそう」「投資って怖そう」…でも、今の日本で暮らしていくには、真剣にお金と向き合わなきゃ!お金に逃げられない、お金に振り回されない、お金が寄ってくる――そのために必要な「マネー基礎力」をつくるヒントがいっぱい!

一冊の本との出会いで、お金に対する考え方が一変したという中原さんは、「決してお金に縛られず、せっせと自分磨きに励めば、おのずと心が豊かになり、収入増にもつながる」と説く。

トレードよりも先に、自分への投資からスタートさせるべき!

思えば、大学時代はかなり無駄遣いをしていましたね。今は自分の目で実際に確かめ、本当に欲しいと思ったものにしかお金を出さないので、ネットでは本以外は買ったことがありません。ところが、大学生のころは服を衝動買いし、結局は1回しか着なかったこともありました。ちょうどバブル絶頂期で、世の中全体がそんな風潮でしたが……。

でも、『構造と力』(浅田彰/著)という一冊の本と出会って、お金に対する私の考え方は劇的に変わりました。資本主義社会の輪から少し身を引き、常に斜め上の視点から物事を客観視することで、お金に縛られない生き方をしたいと考えるようになったのです。

古代において社会の頂点に立っていたのは、国を問わず神々でした。やがて専制君主が支配する時代が訪れ、資本主義社会になってからはお金がその地位に就きました。しかも社会の中を無限に循環するので、多くの人々がお金に振り回されるように……。いわば “お金の奴隷” で、拝金主義がその象徴です。

もちろん、それでも私はお金に関わる仕事に携わってきましたし、積極的にお金を増やそうとする攻めの運用も否定していません。「最強通貨の円に資金を集中させて守りに徹するべきだ」という私の持論は、世界的に景気の見通しが芳しくない足元の情勢を見据えてのもので、いずれ好機が訪れれば、守りだけでなく攻めも必要です。

とはいえ、「100万円を200万円にしたい!」などと、お金を増やすことが先に立つのは本末転倒です。あくまで増えるのは結果であって、それを目的とすると “お金の奴隷” と化します。それよりも、お金に縛られない生き方のほうが精神的に豊かになりますし、人脈も広がって、お金のほうから歩み寄ってくる結果をもたらしうるのです。

特に若い世代の人たちは、トレードで増やすことよりも、その元手を自分に投資することを第一に考えましょう。そうしてスキルが磨かれれば、おのずと収入もアップします。自己投資といっても難しく考える必要はなく、まずは新聞の購読から始めてください。

最初のうちは、見出しのチェックだけでも十分。とにかく、あまり興味を抱かない小さな記事にもひと通り目を通しておくのです。ネットは情報が氾濫しすぎているので、記者の目というフィルターを通した新聞にこだわるべき。併せて良書を何度も熟読すれば、おのずと見識も高まり、投資にも奏功するはず。『ネットマネー』の銘柄情報に注目するのはそれからです(笑)。


澁澤 健(なかはら・けいすけ)
アセットベストパートナーズ代表取締役、エコノミスト、ファイナンシャル・プランナー

1970年生まれ。慶應義塾大学卒業。金融機関や企業への助言・提案や富裕層の資産運用コンサルティングを行なうかたわら、執筆・セミナーなどで金融教育・投資家教育の普及にも努めている。著書に『2013年 大暴落後の日本経済』(ダイヤモンド社)など多数。


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この記事は「WEBネットマネー2012年3月号」に掲載されたものです。


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