ネットマネー2017年8月号96ページに記載の高千穂交易の売買単位に誤りがありました。
正しくは「100株」です。お詫びして訂正いたします。


成長期待と不安定な経済や激変する新興国事情をリサーチスパイシ〜・マ〜ケットの歩き方

第47味 世界
政治不安、経済悪化、金融ショック…昨年から継続する世界の不安材料。今年は、リスクの〝連鎖〞に注意!

中国経済、IS、
中東情勢、新興国…
強まる不安濃度

毎年1月に、ユーラシアグループという、米国の有名コンサルティング会社が「世界の10大リスク」を発表するのが恒例となっています。言うまでもありませんが、相場に臨むうえでリスクを意識することはとても大事です。2016年版も年明け早々に発表されましたが、昨年分(2015年)の10大リスクも併せて表にまとめてみました。
パッと見た感じでは、表現の違いこそあれ、2015年も2016年も半分以上のリスクが同じような印象です。むしろ、今年は昨年のリスクを引き継いでいるとみたほうがいいのかもしれません。
たとえば、今年の株式市場は大きく下落する波乱の幕開けとなりましたが、昨年のリスクとして想定されていた「中国経済減速の影響」や「サウジアラビアとイランの対立」などが、株式市場のマイナス要因として注目を集めた格好になっています。
「IS(イスラム国)の拡大」も、「ISと友人たち」というネーミングに姿を変えて存続しているほか、昨年は「現職トップの弱い政治」の中のひとつだったブラジルは、今夏のオリンピック開催国ということもあり、リスク8に単枠指定で格上げされています。
また、昨年と今年を並べることで浮かび上がってくるのは、それぞれのリスクが個別に存在しているのではなく、つながっている面が強いということです。それを最もよく表しているのが、今年のリスク1である「(欧米)同盟関係弱体化の影響」。
米国と欧州諸国はこれまで軍事面でも経済面でも強い協力関係を保ってきましたが、最近の状況を見ると、米国は南シナ海をめぐって中国と対立する一方、欧州主要国は中国が主導するAIIB(アジアインフラ投資銀行)に積極的に参加しています。
シリア情勢でも、米国とロシアが対立する中、フランスがロシアとイスラム国の空爆で共同作戦をとるなど、必ずしも米欧の関係は一枚岩ではなくなってきました。
こうした中東情勢の混乱が欧州への大量移民やテロ事件といった問題に発展し、リスク2の「閉ざされた欧州」につながっているともいえます。
2016年は「リスクの連鎖」に注意が必要な年かもしれません。



楽天証券経済研究所
シニアマーケットアナリスト
土信田雅之
新光証券などを経て、2011
年10月より現職。ネット証
券随一の中国マニアでテク
ニカルアナリスト。歴史も大
好きで、お城巡りと古地図
収集が趣味。

※この記事は「ネットマネー2016年4月号」に掲載されたものです。


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