ネットマネー2017年8月号96ページに記載の高千穂交易の売買単位に誤りがありました。
正しくは「100株」です。お詫びして訂正いたします。


特集

亀井幸一郎が金の魅力と今後の市場動向を解説GOLDの風(2017年3月号)

年始から順調に高値追いを見せながら年後半に 失速状態となった2016年の金価格。米国では 新政権への期待が金利とドルの急騰につなが り、金市場では売りが膨らんだ。果たして今後 の流れは…。2017年を大胆に予測する。

2017年は金反発の年。ドル高による新興国危機に警戒を!

2017年のドル建て金価格(以下、金価格)は、年後半に上げ幅を削った2016年の展開から抜け出し、反発基調となりそうだ。7月初旬に2年4カ月ぶりの高値となる1370ドル台まで見た2016年の金価格だったが、 10 月以降は急速に値を削る展開をたどることになった。特に米国大統領選挙でトランプ氏が選出されてからは、下げが加速。米国の長期金利と米ドルの急騰、さらにニューヨーク株式市場が過去最高値の更新を続ける中で、安全資産と目されている金市場からの資金流出が加速、1150ドル台割れを見ることになった。

トランプ新政権は、連邦法人税の 35 %から 15 %への引き下げをはじめ大型減税とインフラ事業に 10 年間で1兆ドルを打ち出すなど、財政出動が政策の柱だ。日米欧では、行きすぎた金融緩和策を是正し、それに応じて財政の役割を重視するのが昨年後半からの共通認識となりつつあった。なかでも米国はすでにFRB(連邦準備制度理事会)が追加利上げをするなど、先頭を走っている状況。そんな中、金は弱含みの展開が続くとみられた。ただし、トランプ新政権の経済政策は不確実性が高く、一方向のドル高容認は考えにくい。政権発足後にはドル高牽制発言などから金価格には見直し買いが入りそうだ。

2017年は欧州主要国の選挙で反EU(欧州連合)勢力の伸長がリスク要因だが、5月のフランス大統領選挙がその焦点となる。選挙に向け極右・国民戦線の支持率の伸びが伝えられると、金は戻り基調を鮮明にしそうだ。英国のEU離脱交渉も難航するだろう。その中で米国新政権が保護主義を前面に出すことがあれば、株式市場の波乱は避けられず、金の押し上げ要因となる。リスク認識が高まれば、1300ドル接近局面もあるだろう。

米国では新政権の積極財政が、夏には財源面で連邦債務の上限に突き当たり、政権と共和党議会主導部間の確執が高まるのではないだろうか。秋から年末にかけては、新政権の政策進展度とFRBの政策方針が関心事となりそう。ドイツの選挙はフランス大統領選挙の結果にもよるが、反EU勢力の高まりはあれ、波乱はないとみられる。金市場は、1200ドル台後半が中心の値動きとなりそうだ。

なお、インフレ傾向の高まりの中でドル金利の上昇とドル高が行きすぎると、新興国の中で通貨危機が危惧される国が出る可能性があり、それは金の急騰につながりそうだ。この場合、2016年の高値を更新し1400ドル台に入ることが予想される。


マーケット・ストラテジィ・ インスティチュート代表

亀井幸一郎 KOICHIRO KAMEI

中央大学法学部卒業。山一證券に勤務後、日本初のFP会社であるMMI、金の国際広報・調査機関であるWGCを経て独立し、2002年より現職。市場分析、執筆・講演など幅広く活躍中。


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