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巻頭新企画 マーケット動向を先取りするための裏読み情報ゲット!MONEY 得ダネニュース(2017年3月号)

決算短信は、決算情報が最も早く開示される資料。投資家必見のこの決算短信が、大幅に簡素化されるというが…。

得ダネ①  今さらなぜ?投資家必読の決算短信がなくなる !?

2017年3月、 充実してきた決算短信が簡素化

東証は2017年3月期から、決算短信の大幅簡素化を容認する。正確には、東証が簡素化をのまされた形だ。

制度変更のターゲットは決算短信の1枚目。売上高や経常利益、配当予想などがセットで記載されている。決算短信は記者クラブの要請で始まり、市場の要請を受けて業績予想やキャッシュフローなどの項目が追加された。今の書式は短時間で業績の概略を把握できる〝完成形〞として、海外投資家にも好評だ。

ただ、企業の目線で見ると、事情は変わってくる。上場企業は決算短信のほかに有価証券報告書や事業報告の提出が義務づけられ、内容の重複も多い。このため、財界や経済産業省を中心に制度の見直しを求める声が強かった。

有価証券報告書は金融庁管轄の金融商品取引法が、事業報告は法務省管轄の会社法が根拠法。一方、決算短信に直接的な根拠法はなく、民間企業である東証の内規で定めているにすぎない。法改正の不要な短信の見直しは既定路線だったのか、簡素化方針を決めた金融審議会では、「企業の負担軽減」の骨格が先にあり、これに肉づけする形で議論が進んだ。

今後、短信では損益計算書などの省略が可能になるほか、経営計画の達成度合いなどを検証する「経営方針」も記載が義務から任意に変わる。「東証としては、今まで通りの内容の開示を求めていく」。日本取引所グループの清田瞭(あきら)グループ最高経営責任者は 10月の定例会見で、情報開示の後退にクギを刺した。充実する一方だった情報開示が簡素化へ転換する節目で、東証の精いっぱいの抵抗だった。

得ダネ② トランプ大統領就任で2017年の相場の注意点は?

相場は大きく動く 全体が波乱含みならテーマ株に照準を!

古くから伝わる相場の格言では「申(さる)酉(とり)騒ぐ」との表現で、今年は値動きの激しい相場になることが示唆されている。確かに、申年の昨年はブレグジット(英国のEU離脱)、米国大統領選挙といったイベントがあり、かなり振幅が派手だった。

さて、2017年の年初は大発会で300円超も日経平均が上がり、上々のスタートとなった。大発会に相場が上昇したのは、4年ぶりだ。果たして、酉年の今年はどんな相場になるのだろうか?

投資情報の発信やシステムトレードの開発を手がけるフェアトレードのアナリスト・田村祐一さんは指摘する。

「1950年代以降の推移を振り返ると酉年は5回訪れており、勝率は4勝1敗に。比較的上昇しやすい傾向があるとも受け取れますが、5回程度では偶然の可能性も否めません。同じく勝ちにカウントされているとはいえ、2005年が約 40 %の上昇を遂げているのに対し、1993年は2・5%増程度の小幅でほぼ横ばいにすぎません」

過去 50 年間における酉年相場の平均騰落率は 14 ・5%だが、年によってかなりの違いがあるのだ。その一方で異なる角度から捉えると、こんなアノマリーも浮上してくる。

「1987年のブラックマンデー、1997年のアジア通貨危機、2007年のサブプライムショックと、末尾に7がつく年は暴落に見舞われやすいとの説もあります」(田村さん)

しかも、今年は海外で大きなイベントが待ち構えていると田村さんは語る。「ドイツ総選挙でメルケル首相が敗れると、EU崩壊の懸念が高まる恐れがあります」。

では、値動きの激しい相場の中でも個別に狙えるのは、どんなテーマに関連する銘柄なのか?

「人気化しそうなテーマとしては、5G(次世代通信規格)、低コストで小型化が容易なマグネシウム電池、原油価格反発、再注目のカジノ関連などが挙げられます。今から仕込んでもいいですし、動き出してから順張りするのも有効でしょう」(田村さん)

その観点で銘柄を田村さんに選んでもらった。上記の厳選5銘柄に要注目だ。


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