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知りたがり女子の 3分でわかる!ナットク経済学(2017年4月号)

世界中の投資家がトランプ大統領に注目しています。しかし、世界経済にとって彼の行動が正しいのかどうかを見極めるのは非常に困難。特に今年は、論調が異なるメディアの記事をじっくり読み込み、自分なりの投資スタンスを検証する必要がありそうです。

今月の知りたがりテーマ 米国メディア、どこが信頼できる?

トランプ大統領が、大統領令を乱発しています。その多くが海外との摩擦を生み出し、保護主義に拍車をかけるものばかりです。これには投資家も困惑しています。今後、何を信じて、彼のどのような行動に注目すればいいのか、今年は昨年以上に難しい局面を迎えそうです。

この状況を反映した、ある言葉が注目されています。「ポスト・トゥルース」です。これはオックスフォード英語辞典(オックスフォード大学出版局)が2016年を象徴する「ワード・オブ・ザ・イヤー」に選んだ単語。メディアでの客観的事実への信憑性やフェイクニュースがSNS(交流サイト)で拡散される現状を表現した、真実っぽいけど、何を信じていいかわからない状況を示します。

特にこの問題が心配されるのは米国です。というのも、1984年に米国連邦最高裁判決が、メディアが政治に対して公平中立に報道することは時代にそぐわないという判決を出したことで、米国メディアには中立に報道する義務がないのです。だからこそ、今年のマーケットを左右する米国の政治動向は、反トランプ氏メディアとトランプ氏を支持メディアの両方をチェックすることをお勧めします。

反トランプ氏といえば、CNNやハフィントンポストなど。一方、保守的でトランプ氏支持といえば、ドラッジレポートは見逃せません。これはドラッジ氏個人がおもしろいと思うニュースと、自分の見解を述べたメディアです。 簡素なサイトですが、ニュースサイトへの誘導においてはフェイスブックやツイッターをはるかに凌駕しています。彼はクリントン大統領の不適切な関係事件を大手メディアが報道しない中でスッパ抜き、そこから米国ニュースサイトの地位を築きました。

今年は、論調の異なるメディアを足して2で割るぐらいでないと、トランプ氏の本質を見誤るかもしれません。



Masumi Sai  崔 真淑 Good News and Companies代表
神戸大学経済学部卒業後、大和証券SMBC金融証券研究所(現・大和証券)に株式アナリストとして入社。入社1年未満で、当時最年少女性アナリストとしてNHKなど主要メディアで株式解説者に抜擢される。債券トレーダーを経験後、2012年に独立。現在は、日経CNBC経済解説部のコメンテーターとしても活躍している。



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