ネットマネー2017年8月号96ページに記載の高千穂交易の売買単位に誤りがありました。
正しくは「100株」です。お詫びして訂正いたします。


特集

知りたがり女子の3分でわかる!ナットク経済学(2017年9月号)

皆さんは自分が投資している企業の有価証券報告書を眺めたことがありますか?実はここに、企業の内部環境が如実に表れることがあるのです。決算短信などで業績チェックをすることも大切ですが、企業内部の異変をいち早く察知することも重要なのです。

今月の知りたがりテーマ とても重要な有報の「対処すべき課題」

もしも、自分の投資先がタカタや東芝のようになったら困りますよね。今回は、上場企業の異変に気づくための公開情報活用術を紹介します。これは、数字が苦手な人でもできる方法です!

それは、有価証券報告書(以下、有報)の「対処すべき課題」を読むことです。決算短信をチェックする人は多いでしょう。しかし、企業の成績表確報値である有報を読む方 は、そう多くないのでは?ここに宝の山があるのです。これは私だけが指摘している話ではなく、産業能率大学客員教授の西野嘉之博士も提唱されるなど、学術的にも有報活用が注目されています。「対処すべき課題」は、企業が直面している課題を示しています。単年でなく時系列で数年分をじっくり読んでみると、企業内部の異変を感じられるようになります。記事事項以上に時系列で「対処すべき課題」が大きく変化していないかに注目してください。

企業が外部向けに出す資料は、株主への説明責任がつきまといます。ですから、毎年出さなくてはいけない有報の「対処すべき課題」を大きく変化させて公表などしたくないのです。それでも書き換える必要があるということは、企業内部で何かが起こっている可能性があるということ。

たとえば、日本オラクル。同社は、2012年度と2013年度の「対処すべき課題」の類似度は100%でした。しかし、2013年度から2014年度にかけての類似度は 50 %以下。半分以上が書き換えられています。その後、企業内のゴタゴタがあったのか、社長交代となりました。しかし、その後も前年度との類似度は 60 %を割り込むことが続き、異例の速さで再度、社長交代となったのです。

前年度との類似度が低下するということは、何かの予兆と考えるべき。投資をする際は、「対処すべき課題」の文言がガラッと変わっていないかをぜひチェックしてください。


Masumi Sai 崔 真淑 Good News and Companies代表

神戸大学経済学部卒業後、大和証券SMBC金融証券研究所(現・大和証券)に株式アナリストとして入社。入社1年未満で、当時最年少女性アナリストとしてNHKなど主要メディアで株式解説者に抜擢される。債券トレーダーを経験後、2012年に独立。現在は、日経CNBC経済解説部のコメンテーターとしても活躍している。



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